ナレッジマネジメントの「SECIモデル」とは
SECI(セキ)モデルとは、言語化されていない知識(暗黙知)を、マニュアルやナレッジベースに変換し、個人のノウハウを全社的に共有するための枠組みです。
SECIモデルは共同化(Socialization)、表出化(Externalization)、連結化(Combination)、内面化(Internalization)という4つのプロセスで構成されています。
共同化(Socialization)
共同化とは、暗黙知から暗黙知が生まれるプロセスです。
例えば、熟練オペレータが新人オペレータと一緒に作業することで、熟練オペレータの暗黙知が新人オペレータの暗黙知として伝授されるプロセスのことを指します。
表出化(Externalization)
表出化とは、暗黙知をマニュアルやナレッジベースなどの形式知に変換するプロセスです。
経験によって得た知識をドキュメントに落とし込み可視化することで、複数人で共有することができます。
連結化(Combination)
連結化では、表出化によって変換された形式知同士を組み合わせて、より包括的な形式知にするプロセスです。
例えば、オペレータがナレッジベースに登録したクレーム対応ノウハウを既存のマニュアルに組み込んで、マニュアルの品質を改善する取り組みがこれに相当します。
内面化(Internalization)
内面化とは、表出化と連結化を経てまとまった形式知を共有し、個人の暗黙知へと変化させるためのプロセスです。